どこの家庭にも変わった風習の一つ二つはあると思いますが、我が家の場合、真夜中のお茶会がその一つです。これは多分私がまだ生まれる前から亡き祖母が始めたことだと思うのですが、夜の12時を過ぎた頃、それぞれの部屋にこもっていた家の者がおもむろにリビングに集まり、ケーキや紅茶をゆっくりと楽しむのです。



こんな健康に悪い風習なんぞ、とっととやめないとドンドン太っちまうぞ!といつも思うのですが、生まれた時から続いているこの習慣、そう簡単にやめられるものではないのです。



しかも祖母は美しい食器を集めるのが大好きな上に、美味しい物を食べることがこの上なく好きだった人。その血は、いやでも私の中に受け継がれてしまっているのでしょう ムニョムニョ…。



そうしてまた今晩も。一人の時でも大勢の時でも、お茶会は開かれます。今日は、お客様から頂いたbuzzsearchのフルーツタルト。buzzsearchは品川や大宮の駅ビルにしか入っていないとのことなので、駅ビルに縁の遠い私は初バズサーチ。Keith ManhattanやGramercy New Yorkと同じ会社の為か、箱を開けた瞬間から目で楽しむことができるアメリカンなタルトでした。







今晩は、ちょいレトロでクールなアメリカンダイナーな気分だったので、ファイヤーキングを使って。実は私、恥ずかしながらこの前の「代官山のみの市」をやるまで、「ファイヤーキング」って知らなかったんです。その時一緒に出店した方が大量のファイヤーキングを出品なさり、初めてその存在と、コレクターの多さを知った訳です。その方からファイヤーキング等のヴィンテージ食器に関する本を大量に拝借し、今猛烈に勉強中…。いやぁ、読み進んで行くと面白い世界なんですね、これが。今までファイヤーキングだと知らないで買っていた物もかなりあったりして。ヴィンテージ食器ってマイセンやスージー・クーパーだけではない!と今さら理解いたしました。



ちなみに、上の写真で使われている食器は"Jane Ray"というシリーズで、1946-1965の間に製造されたそう。コレクターズブックにはこれにペンギンや鳥が描かれた物もあり、見ているうちにどんどん欲しくなってしまいした。







同じ方から頂いたお花。これまたファイヤーキングの花器を使って。本によると、通称「デコ」と呼ばれる小さな花器で、偶然アンティにも、ブルーの物が並んでいます。(ああ、今まで自分が売っていた物を知らないでいたなんて プシュー!!!)いやぁ、勉強になって本当に良かったです。