本日ご紹介するのは、林忠彦の"AMERICA 1955"というフォトブック。

1955年、まだアメリカが遠かった時代。カリフォルニア州ロングビーチで開催されるミス・ユニバース・コンテスト特写のため、日本代表の高橋敬緯子と共に渡米した写真家・林が、ロスからニューヨーク、そしてハワイで見た情景をおさめた一冊です。

第二次世界大戦が終わってから10年。まだ敗戦国意識が根強く残っている日本から初めて”輝かしい憧れの”アメリカへ渡った写真家の目に映ったもの…それは溢れんばかりの明るさ。

購入のきっかけとなったのが、”普通”の家族を写したこの一枚。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、芝生に寝転がった若い父親が幼い女の子を抱き上げ、その子がお母さんにキスをしています。



何なんでしょう!この今の時代、なかなか感じることが少ない、圧倒的な幸せ感ったら!思わず胸が締めつけられそうになりました。林は「演出」するのが巧いので有名だったようですが、たとえこの一枚が演出されたものであろうと、偶然撮られた一枚であろうと、私にとってはどうでもいいことです。


今月いっぱいアンティに置いてあると思うので、良かったらご覧になってみてください😊。

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"AMERICA 1955"  林忠彦 (徳間書店)